全身チェックの必要性についての2回目です。

前回は、痛む部分は被害者だってお伝えしました。

まず、本当の原因は他の所にあるよっていうところは同じです。
前回は、動けない右脚さんをかばって頑張りすぎた左足さんが痛くなると前回はお伝えしました。

今回は、たとえば前回と同じ右脚のふくらはぎに原因があるのに、なぜかホホが痛くなったという話*1です。
これは関連痛と呼ばれています。
トリガーポイントを知っている人には説明不要ですね。
 
 
なぜ、右脚のふくらはぎが原因で頬っぺたが痛くなるのでしょうか?
 
 
実はこれ、たくさんの説があって、これだ!という学説はないようですが、現象としては確実なようです。
私が正しいと考えている説は簡単に言うとこういうものです。
右脚とホホの筋肉は「深前線」と呼ばれる筋膜のラインでつながっています。
(筋膜がつながっていることは説ではなく、事実です。)
右ふくらはぎで起きた痛みを脳が感知しますが、脳みそが勘違いした結果、同じ筋膜ライン上のホホに痛みが出るというものです。

 
 


*1 Jonas Henrik Kellgren教授が、1983年に行った実験(?)で、
  食塩水を筋肉に注射したところ、注射した場所と全然関係ない場所が痛くなったそうです。